会社の第一号のお客さんは近所の美容室です。最初なので張り切って、「高速フィルター機能付きのヘアカタログからスタイリストさんへ繋がるところをウリにしたらどうだろう」なんて思ったりしました。でも実際はいろいろ違ってて、結局それは実装せず、かなり軌道修正をして、そこからいろいろ学んだという話です。
お店と製作者とでは視点が違う
お店と何度か打ち合わせしてみると、ヘアカタログの写真の問題とか、実現可能なスタイルはお客さんの髪質とかにもよるので、写真をあまり強調するのは問題もあることが発覚。
美容師さんのヘアスタイルにあったモデルさんを探すのも、実際の写真撮影も大変です。普通に考えても、時間とコストがバカになりません。絵にかいた餅だったのです!
他の美容室のヘアカタログも調べてみたのですが、後ろや横から撮った写真を載せたりしているとこはあるのですが、肝心の写真自体がイマイチだったりします。あとあと考えたら、インスタで代用したほうが良さそう。
そもそも、お店に来るお客さんにとってそれが必要なのかどうかが微妙です。
この美容院はすでに人気で、固定客の割合が高く、予約も2週間くらい先になりがち。新規のお客さんを多く呼び込む必要があまりないので、かっこいいヘアカタログは必ずしも必要ないのです。
お店の要望
お店と話あって、「お店の雰囲気や居心地の良さを、きちんと伝えられるホームページ」という方向性に落ち着きました。
ということで、大事なのは機能性より写真だったりするのでした。簡単にいうと、お店を表現できる有力コンテンツです。「プログラミングより写真だったのか」と結構なショックでした。
写真を見直す
ということで、写真です。すぐに中古のカメラ道具を一式揃えました。PC側で加工するのに適している構成です。
「解像度が高いソニーのフルサイズミラーレス」、「店内の撮影に適した明るい広角レンズ」、「明かりを作るフラッシュ・アンブレラ・フラッシュスタンド」など、一気に揃えました。
わりと出費だったのですが、機材をきちんとすることで、予想どおりキレイにとれました。それに他のホームページを受注したときに、写真撮影までできる体制ができました。いい設備投資だったと思います。
ホームページ用の写真は、当初の予想どおり、撮ったあとのPCでの加工処理が多くありました。レタッチソフトの知識もかなり必要なのですが、趣味である程度やっていたので、十分でした。
当初の計画よりシンプルなホームページ
結局かなりシンプルにまとまったホームページになりましたが、必要な情報は揃っているし、機能拡張はお店の要望があればいくらでもできます。
それに、今はフル装備のホームページより、ホームページとSNSで機能を分けて全体で完成させてくほうが時代にあっている気がします。コンビネーションで集客するのが、いまどきでしょう。
試しに、お店のInstagramにお店でとった写真をつなげた10秒のショートムービーを載せただけでも、かなりの視聴されます。コンテンツとその発信方法がかなり重要なのです。
やっぱりコンテンツ
ホームページもインスタも、コンテンツとして魅力があれば、見てもらえます。それなら最初は簡単に作って、全体を通してコンテンツの魅力を高めるというやりかたが有効なはず。
機能の高いホームページに、動画や写真を加えた魅力的なコンテンツが加わったあとの、効果を見てみたい。
今回の仕事を通じて、先に進むべき道が見えた気がしました。お店にとって最も有意義なコンテンツ、それはホームページだけではなく、いろいろな良質なコンテンツ群の提供だったのです。
さいごに
KUOTORE第一号のお客さんは
新浦安 美容室 NOHEAさんです。ハワイアンな雰囲気が素敵で、美容師さんも粒ぞろいですよ。